竹鶴21年 ピュアモルト
TAKETSURU 21years old PURE MALT
ジャパニーズウイスキー
ピュアモルトとは主に日本で使われている名称で、海外ではブレンデッドモルト(かつてはヴァッテッドモルト)と呼ばれています。大きなカテゴリーでは、ブレンデッドウイスキーではありますが、違う点はシングルモルト同士を混ぜる部分です。
「竹鶴21年 ピュアモルト」はウイスキーの国際コンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」において世界最高峰の栄誉にあたる世界最優秀賞“ワールド・ベスト・ブレンデッドモルト・ウイスキー(ピュアモルト)”を2007年に受賞し、2009年、2010年、2011年は3年連続受賞しています。日本が世界に誇るまさに至高のピュアモルトウイスキーです。
日本のウイスキーの父、竹鶴政孝の名前を冠しているだけあって“さすが”の一言につきる味わいで、深いコクとバランスの良さが特徴です。2020年3月で終売になってしまったので、お目にかかることも少なくなっています。余市蒸留所と宮城峡蒸留所の原酒をヴァッティングさせた竹鶴は、余市由来のスモーキーさと宮城峡由来のフルーティさを併せ持っています。
北海道・余市で第一の蒸留所をスタートさせてから、約30年後の1969年に宮城峡蒸留所は設立されました。「異なる蒸留所で生まれた複数の原酒をブレンドすることでウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱く竹鶴が第二の蒸留所に選んだ場所は仙台・宮城峡でした。
スコットランドの“ローランド”のように華やかで軽快なモルト原酒をつくることによって、ブレンドの幅と奥行きを与えることができると考えていた竹鶴は、気候風土がローランドに似通った宮城峡に建設地を決めました。また、蒸留においても余市蒸留所とは異なる「蒸気間接蒸留方式」を選択し当時、既に旧式とされていた「カフェ式連続式蒸留機」を導入しました。旧式だからこそ雑味となる成分が残りやすいのですが、技術によって、それを原料本来の香りや甘みに変えることができるため、竹鶴はあえてこの旧式蒸留機を選びました。
このような試みによって生み出された宮城峡と余市をブレンドすることで生まれた竹鶴シリーズ。“ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいピュアモルトウイスキー”をコンセプトに2つをバランス良くヴァッティングさせて作られたとても飲みやすいピュアモルトウイスキーです。