ビッグピート33年 コニャック&シェリー・フィニッシュ
BIG PEAT Aged 33years COGNAC&SHERRY Finish
アイラウイスキー ブレンデッドモルト
ビッグピートはアイラモルト原酒のみをブレンドして作られているボトラーズブランドのブレンデッドモルトウイスキーです。ラベルが特徴的なバックバーでも一際目を引くこちらのウイスキーは、ダグラスレイン社からリリースされています。
ダグラスレイン社はスコットランドのグラスゴーに拠点を置く1948年創業のボトラーズブランドです。ボトラーズとは、独立した瓶詰め業者が蒸留所から原酒を購入し独自に熟成し瓶詰めした後、自社のラベルを貼って販売したものになります。ボトラーズブランドは原酒を独自に熟成するため、オフィシャルブランドとは異なった味わいを楽しむことができます。ダグラスレイン社の代表的なラインナップには「スカリーワグ」や「オールドパティキュラー」などがあり、誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
元々は生産者かつブレンダーとしての一面を持つ兄弟が運営しており、シングルモルトとしての基準に満たない樽は全てブレンデッドウイスキーへ回し、品質に妥協しないリリースを続けてきました。その後、今後の世代交代を考えた末、2013年に分社し弟のフレッド・レイン氏がダグラスレインという会社を引き継ぎ、娘と共に同社を運営しています。
ビッグピートは「ボウモア」「カリラ」「ラフロイグ(16年以上熟成したもののみを使用)」「ポートエレン」の4種の原酒と、すべてアイラモルトで構成されています。閉鎖された蒸留所のポートエレンの原酒が使われているのには驚きです。
アイラ島では大麦麦芽にスモーキーな風味を宿すのにピート(泥炭)を焚きますが、アイラ島で採れるピートは炭化した海藻が含まれているため、独特のヨード香がするのも大きな特徴です。ビッグピートはそんなアイラモルトの強い個性が詰め込まれた贅沢なブレンデッドウイスキーなのです。
こちらのビッグピートは1985年蒸留で33年熟成以上の原酒を、フランスのコニャック樽とスペインのシェリー樽で追加熟成させています。ビッグピートのラインナップでは最も長熟に位置する商品です。序盤に述べた個性的なラベルには、顔をくしゃくしゃにしたおじさんのイラストが描かれています。これはアイラ島に住むおじさんをイメージしているらしいです。名前も「ビッグピート/Big peat」と同じ発音の「ビッグピート/Big pete(“ピートおじさん”の意味)」から取られたそうです。
非常にユニークでインパクトのあるビッグピート33年。是非お愉しみ下さい。