アードベッグ アリゲーター(ARDBEG ALLIGATOR)
kameisyuji2024-12-12T19:52:07+09:00アイラモルトの代表的な銘柄の一つであるアードベッグ。 1815年創業という古い歴史を持ちつつも、80年代の世界的な蒸留所不況の波に飲み込まれ一度は操業停止に追い込まれました。 その後1997年にグレンモーレンジ社が蒸留所を買い取ったことで操業再開し、世界中で熱狂的なファンを擁するアードベッグとなりました。 『アリゲーター』は、2011年に発売した限定ボトルです。 バーボン樽の製造工程で主に使われる、新樽の内側を強火で焦がす工程を「チャーリング」と言います。 内側を焦がすことにより、木そのものに含まれるリグニンという物質の分解を促し、バーボン樽特有のバニラのような甘い風味の原因となるバニリンを発生させています。 この時の焦がす度合いで「ライトチャー」、「ミディアムチャー」、「ヘビーチャー」と段階分けされており、その中でも独特の四角い模様が現れるまで強く焦がす「ヘビーチャー」を、ワニの革に見立てて「アリゲーターチャー」と呼んでいます。 『アリゲーター』は、ファーストフィルのバーボン樽熟成原酒に加え、この「アリゲーターチャー」を施したホワイトオーク新樽で熟成させた原酒を使用しています。 本来「アリゲーターチャー」はスコッチの製造過程で使われることはほとんどなく、アードベッグの冒険心と好奇心を表した作品と言えるでしょう。 アードベッグの持つ重厚なピーティーさに、バーボンさながらの強烈なバニラが合わさったこの味わいは唯一無二です。 [...]