ロンサカパ センテナリオ レゼルヴァ リミターダ2015(RON ZACAPA RESERVA LIMITADA 2015)
kameisyuji2025-07-17T17:59:49+09:001876年にグアテマラに設立されたサカパ市。その100周年を記念して1976年に作られたのが『ロンサカパ センテナリオ』。 ボトルの下部に植物で編まれた帯が巻かれているのが特徴的で、あまりラム酒を飲まない方でも見覚えのある方が多いのではないでしょうか。 この織物はペタテという伝統工芸品で、ヤシの葉を用いて手編みされています。 古代マヤ文明の時代では王族のみが使用することを許された伝統的な織物で、文化的にもグアテマラでは大切なものとされています。 ロンサカパはその造り方にも大きな特徴が幾つかあります。 通常のラム酒造りには、砂糖を精製する際に出てくる副産物の廃糖蜜を使用するのですが、ロンサカパではサトウキビを絞った一番搾りのジュースを凝縮した『バージン・シュガーケーン・ハニー』を使って原酒を作ります。 そして出来上がった原酒を、海抜2300メートルの冷涼な高地にてソレラシステムで熟成を重ねています。 ソレラシステムはシェリー酒の熟成に使われる手法で、3段以上重ねた樽の最下段からボトリングする分の原酒を取り出したらその上の段の樽から最下段へ原酒を補充、そして2段目にも同じように上の段から補充するという、継ぎ足し作られる秘伝のタレのような製法です。 アグリコール製法とも少し違うこの特徴的な作り方は、ロンサカパの唯一無二の味わいの大きな理由の一つです。 [...]