アラン12年 秩父ウイスキー祭プライベートカスク(THE ARRAN MALT 2006 Aged 12 years PRIVATE CASK CHICHIBU WHISKY MATSURI)
kameisyuji2025-07-03T18:09:02+09:002014年に第1回を開催し、今では日本を代表するウイスキーのイベントとなった『秩父ウイスキー祭り』。会場には秩父蒸留所のウイスキーだけでなく、全国のクラフト蒸留所が参加しており、中には海外の蒸留所のウイスキーがボトリングされているところもあります。 そして2019年の第6回秩父ウイスキー祭りで発表されたのが『アラン12年 プライベートカスク』です。 スコットランドの西に浮かぶアラン島は、面積約430㎢と種子島と同じくらいの小さな島ですが、かつては密造スコッチ蒸留所が多くひしめき合う地でした。 それが時代と共に数は減り、1830年代には全ての蒸留所が閉鎖し、長らくの間蒸留所が存在しない島となっていました。 1994年、島の北部ロックランザ村にアラン蒸留所が建設され、アラン島での160年ぶりのウイスキー蒸留所が誕生しました。 創設者はハロルド・カリー氏。この方はなんとノルマンディー上陸作戦も経験している元軍人で、退役後はシーグラム社などで活躍し、その後はシーバスブラザーズ社で取締役を任されていたウイスキー業界の立役者です。 ハロルド氏がアラン蒸留所を建設した時、すでに年齢は70歳でした。 長年の夢だった自分自身の蒸留所を持つということを、息子の助けもあって、当時では珍しい今で言うところのクラウドファンディングのような方法で実現させました。 現在では島の南部に第2蒸留所であるラグ蒸留所が建設され、それに合わせて名前もアラン蒸留所からロックランザ蒸留所へと変更されています。 [...]