ハバナクラブ 15年 グランレゼルヴァ(HAVANA CLUB GRAN RESERVA Aged 15 years)
kameisyuji2025-05-15T17:54:33+09:00ハバナクラブはキューバを代表するラム酒のブランドですが、その歴史には少しややこしい過去があります。 始まりは1878年、ホセ・アレチャバラ氏によってキューバ・マヤベケ州に設立された工場で、アグアルディエンテなどの国内向けのスピリッツと、モラセスや粗糖などを作っていました。 ホセ・アレチャバラ氏が亡くなった後の1934年、アレチャバラ一族によりラム酒であるハバナクラブを発売、そのままアメリカでの商標登録も申請しています。 しかし、キューバ革命に伴い全ての企業が国有化されていく流れで、アレチャバラ一族は国外へ亡命してしまい、一時ハバナクラブは市場から姿を消しました。 時が経ち、商標登録の期限が切れた頃、アレチャバラ家が同じく国外へ亡命したバカルディ社にハバナクラブのレシピを売却し、バカルディ社がプエルトリコでハバナクラブを作るようになりました。 しかし、キューバ政府とペルノリカール社による合弁事業として「ハバナ・クラブインターナショナル」という会社が立ち上げられ、同じハバナクラブの名前で商標登録をし、またキューバ政府からハバナクラブという名のラム酒がアメリカを除いた世界に向けて販売されるようになってくると、今度はどちらが本当のハバナクラブであるかという争いが生まれてしまいました。 この問題は最終的にアメリカのキューバ製品禁輸措置の影響で訴えが取り下げられてしまうという形で決着がつかないまま、うやむやとなりました。 ハバナクラブはスペイン系のラムに分類されますが、他のスペイン系ラムと大きく違う点があります。 ハバナクラブは、連続式蒸留機を使用して最終的に4回蒸留をするのですが、1回目の蒸留でできた蒸留酒をアグアルディエンテと呼び、一部を樽熟成させます。残りをさらに3回蒸留し、アルコール度数96%ほどのスピリッツにします。 その後、熟成が終わったアグアルディエンテにこのスピリッツとミネラル分を抜いた水を加えてハバナクラブは作られます。 [...]