セントジェームス トリロジー 15年(SAINT JAMES TRILOGY Aged 15years)
kameisyuji2025-06-19T17:57:50+09:00「セントジェームス」は、フランス領マルティニーク島で作られるアグリコールラムです。 1765年のマルティニーク島北部、ペレ山の西側に位置するサンピエールの街でセントジェームスは誕生しました。 当初は軍用病院で薬として使うために造られていましたが、一部を当時イギリス植民地だった北アメリカへ輸出するために、英語圏の人にも聞き馴染みの良い「セントジェームス」という名前がつけられました。 「セントジェームス」とは「聖ヤコブ」を意味しており、当時このラムを作っていたのが修道院だったためであるとされています。 時代が流れて1882年、ポーリン・ランパート氏が権利を購入すると、今と同じ特徴的なスクエアボトルにして正式に商標登録し、ますますその名が世界に広まることになります。 そうして順調に有名になっていきましたが、1902年のペレ山の大噴火に巻き込まれてしまいます。 この噴火はサンピエールの街が丸ごと飲み込まれて廃墟になるほどの悲惨なものでしたが、セントジェームスの施設は奇跡的に一部残っており、比較的すぐに製造を再開することができました。 その後コアントロー社によって買収され、ペレ山の東側にあるサンマリーの地に新たな蒸留所を建てて、今もそこで造られています。 トリロジー 15年は、火山灰による肥沃な土壌で育ったサトウキビを用いたサトウキビジュースをそのまま原酒にし、厳選を重ねたオーク樽で15年間と、ラム酒としては非常に長熟です。 [...]