六 ジン(ROKU JAPANESE CRAFT GIN)
kameisyuji2025-03-24T17:54:53+09:00ジャパニーズクラフトジンの『ROKU』は、桜をはじめとした6種類の和素材を使用したまさに日本を代表するジンです。 製造しているサントリーの大阪工場は1919年からあり、山崎蒸溜所よりも歴史のあるお酒の製造拠点で、サントリーの創設者である鳥井信治郎氏が赤玉ポートワインを製造していた拠点でもあります。 実はサントリー社は1936年頃からジン作りを行っていて、1981年には高価格帯のジンをリリースしていました。 しかし、時代背景なども相まって残念ながら10年ほどで終売。世界に届けることは叶いませんでしたが、その流れを見ていた鳥井和之氏は、「いつかこういうジンを造りたい」と思うようになりました。 年月が経ち、2014年にサントリーがアメリカのビーム社を買収し、ビームサントリー社(現サントリーグローバルスピリッツ)が誕生すると、世界的な市場に目を向けることができるようになりました。 これを機に鳥井和之氏は『ROKU』開発プロジェクトを始動、2017年に『ROKU』が誕生することになります。 『ROKU』の開発コンセプトは「ザ・ジャパニーズクラフト」。細部までこだわり尽くした繊細な作り方が特徴的です。 『ROKU』の最も特徴的なボタニカルは桜花と桜葉、しかし一緒くたに浸漬することはしません。花びらは香りが最も良いとされる開花後すぐの1〜2週間の間に採取し、ニュートラルスピリッツに浸漬して毎日手作業で混ぜ合わせてから花びらだけ取り除かれてそのまま材料に。桜葉は浸漬後、特有の青っぽい匂いを消すためにもう一度減圧蒸留を施す等、それぞれのボタニカルを最適な方法で抽出しています。 この作業はさながら和食のそれぞれの素材の持ち味を活かした最適な調理をし、最後に同じ器に盛る「炊き合わせ」のような作り方です。 『ROKU』は他にも煎茶や玉露、山椒や柚子など日本の四季を象徴するボタニカルが使われており、6種の和素材と8種のトラディショナルなボタニカルを使って造られています。 [...]
















