オクトモア15.1 スコティッシュ・バーレイ(OCTOMORE 15.1 SCOTTISH BARLEY)
kameisyuji2025-08-14T17:52:02+09:00ブルイックラディ蒸留所からほぼ毎年限定リリースされ、世界中のピート愛好家たちが待ち望む『オクトモア』。過去には300ppm以上のものがリリースされ、世界一フェノール値が高いスコッチウイスキーとなりました。 ピートに含まれる水分やモルトに含まれる水分などの様々な条件によって麦芽が吸収するフェノール類の量が変わるため、本来であればフェノール値を計測した後ノンピートのモルトを混ぜて目的のフェノール値に合わせるのですが、オクトモア用のモルトはこの工程を省くため毎年フェノール値が変わっています。 また、フェノール値を高めるためにはとにかくたくさんピートを炊けばいいというわけでもなく、麦芽の成分が壊れないよう限界を見極めて低温でじっくりと時間をかけて炊く必要があるため、とても手間のかかる作業といえます。 特徴的なオクトモアのナンバリングですが、ここにも大まかな法則があります。 2008年のファーストリリースを「1」とし、発売される度に数字が1つずつ上がっています。 そして小数点以下の数字は原則、「xx.1」が100%バーボン樽熟成、「xx.2」が何らかのワイン樽フィニッシュもしくはマリッジ、「xx.3」はブルイックラディがアイラ島に持つ自社農園で栽培したアイラ島産のモルトを使用していることを意味し、「xx.4」は新樽での熟成を意味しています。 「オクトモア15.1」は、1stフィルのバーボン樽原酒を主軸に、リチャーしたexバーボン樽の原酒をヴァッテッドして作られ、2024年の9月にリリースされました。 フェノール値は108.2ppm、今までリリースされてきた過去のオクトモアと比べると少し低いと感じるかもしれませんが、フェノール値はそのままピーティーさを表すものではなく、参考程度の指標でしかありません。 オクトモア最大の特徴である強烈にピーティーでスモーキーな味わいは健在で、バーボン樽由来のバニラのような甘さとブルイックラディ蒸留所らしいフルーティでフローラルな印象も感じ取れる仕上がりになっています。 ピート好き、スモーキー好きなら一度は味わっておきたいスコッチです。ぜひお試しください。 [...]
















